【美容師セミナー】段の入れ方ひとつで!雰囲気にあったスタイル提供
1、カットのワンパターン化
美容師セミナーを探す時、あなたはどんな理由で探していますか?
日本カットアカデミーの受講生に受講の理由を伺うと、多くの方が「曖昧なカットをしているので、理論を学んでカットに自信を持ちたい。」とおっしゃっています。
それと同時に、スタイリストの方に多いのが、「デザインの引き出しが少なく、ワンパターンになってしまう。」というもの。お任せされても自分にとって間違いないスタイルばかり作っていませんか?
そうなると、お客様の雰囲気に合った提案というよりは自分が作りやすいものをただ提供していることになるし、なにより自分自身もパターン化してしまうとカットが楽しくなくなってしまう・・・。
もし、お客様のそれぞれの雰囲気合ったスタイルを提供することができたら、ワンパターンではなくなるし、なによりお客様満足もより高めることができますよね!
ヘアデザインには、雰囲気を印象付けるポイントがあります。
この記事では、スタイルの幅を広げてお客様の雰囲気に合ったヘアデザインを提供する為の、ポイントを紹介します。
そのポイントを修得して、幅広いデザインを提供できるようになりましょう!
2、ヘアスタイルの雰囲気を印象付けるポイント
ヘアスタイルをデザインしていく際に、そのスタイルの雰囲気を印象付ける大きなポイントは、「アウトラインの作り方」と「段の入れ方」です。
手本となるスタイルがあったら、この2つのポイントをしっかりコピーできていれば、おおよそそのスタイルの雰囲気をとらえたバランスで、スタイルをつくることができます。
ですが、もし手本となるスタイルがないのだとしたら、自分でヘアスタイルをデザインすることになりますよね。
そこで、この2つのポイントを、どのように作ればどのように印象が変わるか、を知っていれば、お客様の雰囲気に合ったスタイルを提供できます!
今回は、その2つのポイントのうちの段の入れ方について紹介していきます。
3、段の入れ方とボリュームの位置
ヘアスタイルを作る際に、どのくらい段を入れるかで印象はかなり変わってきます。
段を入れることで何が変わるかというと、ボリュームの位置です。
ヘアスタイルによって、全く段の入っていないスタイルもあれば、かなり幅の広い段が入っているものもあります。
では、段の入れる幅で印象はどのように変わるのか?
アウトラインが肩上の床平行の長さをベースに違いを見比べてみましょう。
3-1段差がない、幅の狭い段差の場合
まず基本的に、段差のないスタイルというのは、表面の髪の毛が内側の髪の毛を覆うような形になっています。
なので髪の毛の動きとしては、あまり動きのないまとまりのいい状態になります。
それと同時に、面が整って艶のあるスタイルに見せることができます。
その2つから、与える印象やキーワードとしては、「清楚、コンサバ、落ち着いた、知的、きちんとした」というようになります。
3-2中間に段差がある場合
次に、、長さに対して中間の位置前後に段が入っているスタイルは、中間までは段がなく、そこから下は段が入っている形となります。
なので、中間まではツヤがあり、そこから下は動きのある状態になります。
その結果、与える印象やキーワードとしては、「ナチュラル、カジュアル、フェミニン、柔らかい、動きのある」というようになります。
3-3幅の広い段差の場合
次に表面の方から段が入っているスタイルは、全体的に髪の毛の重なりがなく、段が入っている形となります。
なので、全体的に軽く、動きのある状態となります。
その結果、与える印象やキーワードとしては、「スポーティー、ボーイッシュ、活動的、自由、アクティブ」というようになります。
まとめると以下のようになります。
お客様の雰囲気にあわせて、段の入れ方をコントロールすれば、かなり幅広いデザインを作ることが出来ます。
スタイルをおまかせされたときに、おこのみのテイストを伺ったうえで、上記のことを参考にしながらデザインすると、お客様のおこのみや、雰囲気に合ったスタイルを提供しやすくなりますよ!
4、まとめ
以上が段の入れ方による印象の違いとなります。
前述しましたが、アウトラインもヘアデザインするうえで印象を変える大きなポイントのなります。アウトライン=レングス(長さ)とラインの作り方です。
その他にも、表面のレイヤーライン・前髪のデザイン・毛量調整の仕方だったりと、スタイルを印象付けるポイントはいくつもあります。
そのそれぞれも、どのように作るかで印象に違いが出てきます。
なのでまずは、何をどのように作るとどのように印象が変わるかというところの理論をおさえておきましょう!
そして、それをどう組み合わせていくかで、雰囲気に合ったお客様オリジナルのスタイルを提供することができたり、積極的なスタイル提案もできるかと思います。
そうすることで、お客様からの信頼度が高まり、より美容へのやりがいを感じながら日々仕事に向き合えるのではないでしょうか?
この記事を読んだあなたの明日が、そうでありますように!
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著者 日本カットアカデミー 安澤智美