【美容師セミナー】左右の長さが合わない3つの原因と解決方法!
1、左右の長さが合わない
日本カットアカデミーの美容師セミナーを受講いただく際に、現時点でのカットに関する悩み事を伺うと、
「左右の長さが合わない。」
という方が多くいらっしゃいます。
長さが合わなかった原因自体がわかっていなければ、何度も切りなおすことになって時間がかかってしまいますよね。
もし長さが合わない原因を明確に出来たら、そこだけを修正すればいいので、切り直しも早いうえに、今後も意識してカットすることで、左右の長さを合わせることが出来ます。
左右の長さが合わない時に考えられる原因は主に3つあります。
この記事ではその3つの原因を紹介するとともに、チェックの仕方と修正方法もご紹介します。
左右の長さが合わない原因を理解して、何度も切り直しをすることがなくなるようにしましょう!
2、長さが合わない3つの原因
左右の長さが合わない時に考えられる原因の代表的なものは以下の3つになります。
①左右のパネルの引き出しの方向が違っている。
②左右のパネルの引き出しの角度が違っている。
③パネルを見る姿勢が違っている。
どのようなことなのかを具体的に説明していきます。
2-1左右のパネルの引き出しの方向が違っている
パネルに対しての左右の動きを「方向」といいます。
例えば縦スライス90度方向でカットを進めていく際に、片側は90度方向でカットしたけれど反対側に移った時に、無意識に少し方向が下がってしまったとします。
そうすると、パネルの表面の長さが左右で変わります。
パネルを上方向に持ち上げるほど、表面の髪は短くなり、下は長く残ります。
逆にパネルを下方向に下げるほど、表面の髪は長くなり、下は短くなります。
そのため、両側を切り終わった後に、左右の表面の長さを確認して、長さがあっていなければ、
パネルの引き出す方向が違っていたということが原因としてみえてきます。
修正方法としては、長く残ってしまっている方の方向を正しい方向に引き出して、カットし直すとよいでしょう。
ただし、表面が長く残ってしまったぶんには切りなおせますが、短くなってしまったら切りなおせないので注意しましょう。
ちなみに、縦スライスで引き出す方向が左右違ったとしたら、長さのみならず、左右の仕上がりのフォルムも変わってしまうので、お気を付けくださいね!
2-2左右のパネルの引き出しの角度が違っている
パネルに対しての上下の動きを「角度」といいます。
例えば縦スライスでカットを進めていく場合、パネルをどういった角度で引き出すかで長さが変わります。
1、パネルの角度を前方に引き出してカットすると後ろが長くなる。
2、パネルの角度をオンザベース(上から見たときに二等辺三角形になる引き出し)になるようにカットすると同じ長さになる。
3、パネルの角度を後方に引き出してカットすると後ろが短くなる。
縦スライスでカットしたパネルの表面約1.5センチほどを横スライスでとり、左右の長さを確認します。
反対側のパネルの長さとの違いがあれば、パネルの引き出す角度が違っていたということが原因としてみえてきます。
修正方法としては、オンベースでカットを進めていく場合でしたら、オンベースでない側をオンベースに引き出し直してカットします。
ただし、短くなってしまったものは修正が出来ないので、次のパネルで短くなった分長く残してオンベースを確認ののち、カットするようにします。
2-3パネルを見る姿勢が違っている
基本の姿勢としては、引き出したパネルの中心に目線がくる姿勢でカットします。
パネルの中心で見る事で、正しい角度や方向を確認する事ができます。
しかし、楽な姿勢で、斜め上から見下ろしてしまうと、目線の高さがパネルより上にあるため、正しい方向・角度に引き出しを確認する事が出来ません。
そのため、しっかりとパネルの中心に目線が来る姿勢をこころがけましょう。
3、まとめ
上にあげたもの以外にも、左右の長さが合わなくなる要因はあります。
ですが、左右の長さが合わなかったときに、ただやみくもに合わせるのではなく、長さが合わなかった原因がわかれば、修正点が明確になります。
その結果、短時間で修正することができます。
また、原因を明らかにすることで、自分のカットの癖も見えてきます。
自分の癖を意識してカットすることで、左右を正しくカットする事が可能になります。
曖昧にせずに明確化させるということが、自信をもってカットできるようになることへの近道になります!
カットに自信がつけば、カットが楽しくてしょうがなくなります!
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著者 日本カットアカデミー 安澤智美