1、カットを基礎から学び直したい!
「カットを基礎から学び直したい!」
美容師講習を受講するのに、多くの方からうかがう理由の一つです。
- スタイリストとして日々お客様をカットしているけど、なんとなくあいまいなままカットしている。
- スタイルを作れなくはないが、いつもどこか不安な気持ちがある。
- 後輩が出来たから教えてあげたいけど、自分自身があいまいだから、うまく教えられない…。
あいまいなままカットしていると、いつも不安な気持ちがありますよね。
カットの復習やトレーニングを自分でしようと思っても、後回しになってしまうことってありますよね。
そこで、講習に思い切って参加すれば、基礎から学び直す機会を作ることができ、技術の見直しと共に、「しっかりと技術が身についている」という実感を得ることが出来ます。
日本カットアカデミーの講習は、前半コース(基礎)、後半コース(応用)、研究コースの3つのコースがあります。
前半コースで学べる一部を紹介します。
基礎から学び直して、カットの技術に自信をつけましょう!
まずはお試しの体験講座に関してはこちらをご覧ください。
参考:基礎から学べる!カット講習!東京・名古屋・大阪・福岡 開催情報!
2、角度を明確にする
スタイルをカットしていて、気づいたら左右のフォルムが違っていた、という経験はありませんか?
左右のフォルムの違いは、左右の引き出しの角度が異なっていたことが原因としてあります。
45度90度はサロンのベーシックで習ったからわかるけど、実際のサロンワークでは、その2つだけの角度ではスタイルは作れませんよね。
じゃあ、45度よりフォルムを「ちょっと軽く」したいから、角度を「ちょっとあげる」。
この「ちょっと」が左右のフォルムの違いを生み出す原因です。
「ちょっと」という角度は、あまりにあいまいで、感覚てきなので、左右に誤差が出てしまうのです。
そこで、角度をあいまいにしないために、45度、90度以外の角度も明確にして細分化して考えます。
このように、間の角度を設けることで、狙った角度に引き出してカットすれば良いので、左右の引き出す角度が合い、左右対称のスタイルを作ることが可能です。
3、角度とフォルムの関係
スタイルのフォルムというのは、引き出しの角度が低くなればなるほど重たくなり、高くなればなるほど軽くスッキリします。
例えば、45度ほど重たくなくて、90度ほどはスッキリさせたくない時ありますよね。
そういった時に、45度より「ちょっと」角度を上げるのではなく、45度と90度の間の、67.5度という角度に決めてカットする。
そうすると、仕上がりのフォルムはちょうど45度と90度の間の自然なフォルムになります。さらには明確な角度設定により、左右の角度が合わせやすくなります。
このように、カットの中のあいまいな所をなくして、自覚しながらカットをしている、ということがとても重要です。
4、スタイルの見方
例えばこのスタイルをカットするとします。
提供:ARC+http://arcplus.jp/
その際に何度でカットするといいかな、と見ていきますが、見るべきポイントは、正面から見て耳上のエリアのフォルムです。
サイドのセクションを、上下2分割した下のエリアで、正面から見たときのフォルムが決まります。そのため、そのセクションを見ていきます。
髪の毛の重なりやフォルムをみて、角度を決定します。
サイドの下のセクションの、一番下の髪の毛と、表面の髪の毛の2つのポイントの長さを見ていきます。
この2つのポイントを、四角になる方向に引き出し直すことで、このスタイルの角度をわりだすことができます。
そうするとこのスタイルは、45度と0度の間、22.5度でカットされていることがわかります。
このように角度を明確にすれば、左右をしっかりとあわせることができます。
5、まとめ
このように、あらためて基礎を学ぶと、あいまいな部分がなくなり、カットが明確になります。
ひとつひとつのカットに意味合いが生まれてきますよね。
自覚をもってそのパネルの角度を設定し、形を作り上げることが、「意図的にスタイルをデザインできている」となって、自信がつきます。
そして、カットがもっと楽しくなり、お客様をお迎えするのが楽しみになります。
基礎を学び直して、そんなワクワクな明日を迎えましょう!
現在募集中の講習は、こちらをご覧ください。
参考:基礎から学べる!カット講習! 東京・名古屋・大阪・福岡 開催情報!
著者 日本カットアカデミー安澤智美