1、イメージのスタイルにならないのは、姿勢に原因がある?!
あれ?重めなフォルムのスタイルを作りたかったのに、思ったより軽い雰囲気になっちゃった。
引き出しを確認しながら進めていたのに、なんでだろう…?
そう思ったことはありませんか?
その原因、もしかしたら姿勢にあるかもしれません!
狙ったデザインにならない原因はいくつかありますが、そのうちの一つに、正しい姿勢でカットできていないということが挙げられます。
練習する際のカットウィッグの位置や、サロンワークにおいてのお客様の座る位置は、自分の目線より低い位置にあることがほとんどだと思います。
自分の目線が高い状態から、カットラインを見下ろすかたちでカットすると、思っていた角度で引き出せていないことに気付きづらくなります。
そうなると、狙ったフォルムではなくなってしまいますよね。
そこで、カットする際の姿勢を見直すことで、視線の位置が変わるので、正しく引き出すことが出来るようになります。
そうすることで、狙ったデザインを作ることができます。
更には、左右合わなくなるということもなくなります!
この記事では、カットする際の正しい姿勢についてお伝えします。
正しい姿勢で、狙ったスタイルをバシッと作れるようになりましょう!
正しい姿勢や、正しいハサミの持ち方など、基礎から学べる美容師講習はこちらをご覧ください。
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2、2つの姿勢
カットする際のシザーワークによって、姿勢が変わります。
シザーワークには2種類あります。
手のひらが自分側でなく外側に向いた状態でカットする、アウトサイドカットと、手のひらが自分側に向いた状態でカットする、インサイドカットです。
その2つの姿勢を紹介します。それぞれ、3つのポイントがあります。
2-1アウトサイドカット
アウトサイドカットをする際の正しい姿勢のポイントは、以下のようになります。
①ハサミを持つ側の足をうしろに引き、パネルと腕を平行にする。
カットする際に、正面を向いた状態で姿勢を構えると、引き出したパネルとハサミを持つ側の腕が平行ではない状態になります。
そうすると、ラインが曲がりやすくなってしまいます。
引き出したパネルとハサミをもつ腕が平行になることでまっすぐのラインを切ることが出来ます。
正面を向いた状態で、パネルと腕を平行にしようとすると、ハサミを持つ側のひじがわき腹にあたって、むりな姿勢になってしまいます。
なので、ハサミを持つ側の足をうしろにひくことで、ひじも後ろに引くことができ、パネルと腕を平行にすることが出来ます。
②自分の中心と、パネルの中心を合わせる。
横スライスでカットする際は、まずパネルの正面にポジションを構えて、それから足をうしろに引くことで、自分の中心と、パネルの中心があった状態でカットします。
縦スライスでカットする際は、自分の中心とパネルの中心をあわせてカットするために、しっかりと目線を下げてカットします。
③左右対称に構える。
カットを進める際に、同じ姿勢のまますべて切り進めるのではなく、頭の真ん中から姿勢を切り替えて、左右対称に姿勢を構えてカットするようにします。
2-2インサイドカット
インサイドカットをする際の正しい姿勢のポイントは、以下のようになります。
①正面に姿勢を構える。
両足を肩幅に開いて、おへそ付近にはさみを構えます。
②自分の中心と、パネルの中心を合わせる。
横スライスでカットする際は、パネルの正面に立ち、自分の中心とパネルの中心を合わせてカットします。
縦スライスでカットする際は、自分の中心とパネルの中心をあわせてカットするために、しっかりと目線を下げてカットします。
③左右対称に構える。
カットを進める際に、同じ姿勢のまますべて切り進めるのではなく、頭の真ん中から姿勢を切り替えて、左右対称に姿勢を構えてカットするようにします。
3、まとめ
カットする際に、長さやパネルの引き出し方は細かくチェックしていても、姿勢自体はないがしろにしがちです。
ですが、姿勢=視線。
正しい位置からパネルを見れていないと、狙ったラインでカット出来なくて、結果としてイメージしていたスタイルとは違うものが出来てしまいます。
正しい姿勢を身に付けて、イメージ通りのスタイルを作りましょう!
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参考:基礎から学べる!カット講習 東京・名古屋・大阪・福岡開催情報!
著者 日本カットアカデミー 安澤智美